対談 春風亭小朝師匠×加護亜依


<本当は加護亜依奮闘公演!?>

小朝:いよいよ初日ですけれども、今の気持ちをひとつお聞かせください。
加護:まだ本番始まってないんですけど、とっても緊張しているというのが一つと、あとは、やっぱり来ていただいたお客さんに満足してもらって帰っていただけるようなお芝居ができたらいいと思うので、小朝さん、よろしくお願いします。
小朝:こちらこそ。三つの作品をやりますけど、特に気に入っているのは?
加護:私があの台本をもらったときに胸をきゅっと締めつけられたのが、やっぱりアイドルの話。というのは、ものすごく今の自分と重ねることができて、これをやったあと、よーし、また頑張るぞっていう気持ちになれるので。
小朝:なるほど。ナースの、格好はよくしてますよね。
加護:はい。
小朝:だから皆さんがイチバン想像できないのは女子アナかもしれません。一緒にやってて、稽古をするたびにどんどんよくなってると思うんですが、御自分ではどうでしょう?
加護:そうですねえ、女子アナはですね、動かないじゃないですか、テーブルの前で。
小朝:はい。
加護:舞台なのに動かない、ある意味、落語家……(笑)……すみません、なんかかけ合いというのが大事だなあというのをすごく感じてる、それと滑舌の悪い女子アナの役なんで噛んでもちゃんと言い直せるようにと、……あと、やっぱり、一応アナウンサーということですから、リスナーの人がお客さんだと思ってしゃべらなければいけないというのを心がけて頑張りたいなと思います。
小朝:なるほど。女子アナというものに対するイメージは、どんな感じですか。
加護:普通のアイドルよりきれい。(笑)
小朝:(笑)実際にきれい?
加護:はい。
小朝:なんかちゃらちゃらしているとか、意外におバカだとか、そういうイメージはありませんか?
加護:まあ、人それぞれだと思うんですけど、何か……ちゃらちゃらしてそうなアナウンサーもいるし、あと、昔はそうは思わなかったんですけど、今、いろんなアナウンサーの人がキャラが濃くて、やっぱり独立して自分のキャラを持っていて、それで司会の隣でアナウンサーやったりしてるじゃないですか。そういうのを見て、格好いいなと思いますね。
小朝:そういう意味では十分に、今回の女子アナはそれっぽい。
加護:はい。昔、ラジオをやってたんで、そのときを思い出してやってます。
小朝:じゃあ、三つとも一応自信があるということで。
加護:はい。
小朝:わかりました。



小朝:ところで、他の仕事のお話ですけど、映画が公開になるんですか。
加護:そうなんですよ。
加護:これは、『カンフーシェフ』といって、去年の復帰が四月だったので、五月から香港の方に撮影に行ったものが、三月の下旬に公開される予定です。
小朝:そして、なんでしたっけ?日本の映画。
加護:『弁天通りの人々』ですね。こないだ撮り終わりました。
小朝:役どころは?
加護:浅野総一郎さんという方の妻役のサクさんという役なんですけど、妻役を演じたことがなかったのですごく難しかったんですけど、でも現場の雰囲気がすごくよくて、舞台とかも全部つくられたものだったのでやりやすかったです。CGじゃなかったし。
小朝:ああ、なるほど。ということは、香港映画と日本の映画と、今、映画は二本ですね。
加護:はい。
小朝:そのほかの活動は?
加護:あとは歌が発売になりますね。それは……春ですかね。コンテンツ配信から始まりますが、二月中にレコーディングを終える予定です。それと、写真集が一月二十三日に出ました。『月刊加護亜依』です。えへへへ(笑)
小朝:100冊買いました(笑) それから何か、英語を勉強しているそうですけども。
加護:そうなんですよ。青山インターナショナル・スクールで勉強中です。
小朝:で、将来的にはそれをどういうふうに活かすんでしょうか。
加護:そうですね、やっぱり積み重ねは大事だなと思ったんで、三十ぐらいには、自分がしたいことのできるポジションにいて、色々活かせればいいなと思っています。
小朝:僕は個人的に、ジャズをいずれ歌ったらいいと思ってるの。
加護:それ言われたことあるんですよ。
小朝:ありますか。
加護:はい。
小朝:うん……せっかくそういうふうに英語を勉強してるんで、ジャズのステージをね、それも……あの……できたらチャイナ服とかで。
加護:はい。ニーハオ(笑)
小朝:世間の人は、加護亜依はこれからどこへ行くって、思ってますよね。
加護:そうなんです。
小朝:ね、わかるでしょう?で自分なりのプランは?
加護:そうですね、何か、何の色にも染まらない人でありたいし、逆に染まる人でありたい……そういう人に私はなりたい。
小朝:名ぜりふですね。つまり
加護:私は貝になりたい!!
小朝:わかりました。
加護:いやいや、わかっちゃ困るし(笑)